2016年10月28日金曜日

【再掲】 国家が仕掛けた"じらし"のテクニック

宅建倶楽部のstaff-doremi
宅建倶楽部のstaff-doremi





宅建倶楽部のスタッフ deremi が以前書いた、本日のタイトルと同名のブログ(現在は非表示)を、平成26年度(2014年度)向けに、迷物講師が修正して公開します。
 



宅建士試験は、試験日が10月19日、合格発表が12月3日なので、発表まで1ヶ月半も"じらされます"。
この傾向、昔から変わりません。
今から9年前の2ちゃんねるに、こんな書込みがありました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

181:名無し検定1級さん:2005/10/21(金) 12:23:00

ボーダーは31点でも32点でもいいが合格発表をもっと早く出来んのか ば語れ!
マークシートなんか機械にバサっとセットしてウイーンガサガサって言わせるだけだろ!
18万人受けるとして 読み取る機械が一台しかないとして、1枚1秒掛かったとしても50時間、1回100枚を補充するのに3秒掛かったとしてプラス1時間30分
一日休憩入れて実働7時間週5日勤務としても 今日にはすべての結果が出てるはず!
何をもたもたしてるのか!!!!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

これには、 doremi を含めた宅建倶楽部全員が大笑いしたものです(元記事はこちら)。
2ちゃんねるの書き込みも、今と違って見るのが楽しみでした。

10月19日に好きな女性にラブレター出したけれど、返事がきたのは12月3日だった。
そのラブレターを出した男性は、その間の1ヶ月半"じらされます"。
大昔、 doremi もずいぶんラブレターをもらいましたけれど、いじわるな doremi でもこんなに長い間男性を"じらした"ことはないですよ!

それが平気で行われているのが宅建士試験です。

受験者のみなさまは、宅建士試験の実施機関に不満をお持ちかもしれませんが、もう少し読んでください。

この"じらし"、 doremi は"国家が仕掛けたテクニック!" と考えています。迷物講師も大体同じ意見です。
実は、1ヶ月半も"じらされる"のは、なにも宅建に限ったことではないのです。

平成26年実施の不動産関連資格の試験日と合格発表を順番にあげると…。

◆不動産鑑定士(短答)…試験日5/11、合格発表6/27
◆司法書士(筆記)………試験日7/6、 合格発表10/1
◆社会保険労務士…… 試験日8/24、 合格発表11/7
◆行政書士…………… 試験日11/9、 合格発表1/26
◆マンション管理士…… 試験日11/30、合格発表1/中旬
◆管理業務主任者…… 試験日12/7、 合格発表1/23

どうですか? 宅建の1ヶ月半の"じらし"なんて普通だとは思いませんか?

司法書士試験と行政書士試験は、一部記述式の問題(マークシートでは採点できない問題)がありますが、そのほかは"機械にバサっとセットしてウイーンガサガサって言わせる"だけで採点できてしまうのです。

上の不動産関連資格は、判で押したように1ヶ月半以上"じらして"います。
「1ヶ月半以上"じらそう"」なんていう法令も規則も通達も何もないのに…。
マークシート読取り機がこんなに発達した現在でも、相変わらず昔のままです。

なぜか考えてみました。
  1. キャリア官僚クラスには、庶民には理解できない不文律(文書化されない決まり)が、脈々と受け継がれるという伝統があります。
    霞ヶ関の論理の一種かな?
  2.  "じらし"は経済効果をもたらします。
    リーマンショックがきっかけとなって、不動産系の資格学校の入学者は毎年2割ずつ減っています。その打開策の一環として、十分に"じらし"ておいて、この時期に各予備校に合格点を予想させるなんて、集客にもってこいではないですか?
  3. ラブレターの返事を遅らせるのと同じ効果をもたらします。
    人間、1ヶ月半以上"じらされる"といろいろ考えます。今までの勉強法を反省する人もいるでしょう。逆に切れて、八つ当たりする人もいるでしょう。そういう八つ当たり人間を業界から排除できるという心理的効果が期待できます。ストーカー候補者はお断りということかな?
いろいろ勝手なこと書きましたが、気に障ったらごめんなさい!




以下、平成28年10月29日(土)追記

上記 doremi が書いた記事に、
平成28年度(2016年度)受験者向けに、迷物講師が、一つ付け加えさせて頂きます。


大手予備校では、通りすがりの一般受験者に向けて、

・氏名
・性別
・住所
・電話番号
・職業

など、予備校側が後の宣伝のために知りたい個人情報を全部教えてくれたら、「本試験の解説集」を無料プレゼントする、と Webサイト上で表示しています。

doremi が上で書いた、「リーマンショックがきっかけとなって、不動産系の資格学校の入学者は毎年2割ずつ減っています」という兆候は、傾きが小さくなったものの、現在も継続中です。

この記事をご覧の本当の受験者のかたが、 "じらし"による経済効果に寄与するのは勝手ですが、上のような個人情報を教えてしまったが最後、あとがウルサイことを覚悟して下さい。

最近、この辺のガードがユルイ人が激増してるので、心配してます。

今はネットの時代!
個人情報なんか送らなくても、10月下旬ともなれば、平成28年度(2016年度)本試験の解説を完了ないし毎日アップしてくれているサイトは、複数ありますから…。

ググれカス!!!(爆)


2016年10月20日木曜日

期待を高めるほど、失望が深くなる

合格ライン専用ブログの全期間ページビュー
この「合格ライン専用ブログ」の全期間ページビュー

(1)本試験日のページビューが下降している

グラフは、2013年(平成25年)9月に始めた、このブログ(合格ライン専用ブログ)の全期間ページビューです。

ほとんど冬眠状態で、毎年本試験の頃だけ書くブログなので、普段は、あまりアクセスが無いことがお分かり頂けるでしょう。

このグラフには、4つの針の山がありますね。

・ 一番左の山…2013年(平成25年)10月の本試験日…ページビュー46,507
・ ニ番目の山…2014年(平成26年)10月の本試験日…ページビュー42,854
・ 三番目の山…2015年(平成27年)10月の本試験日…ページビュー24,954
・ 四番目の山…2016年(平成28年)10月の本試験日…ページビュー19,339

です。

毎年だんだんと、本試験日のページビューが下降しているのが、良くお分かり頂けると思います。
平成26年から平成27年にかけての落ち込みが、特に目立ちますね。


(2)落ち込みは、どんな宅建予備校・講師サイト等でも発生している

私は、自分の恥をさらすために、こんなグラフを載せているのではありません。

このような落ち込みは、大手をはじめ、どんな宅建予備校・講師のサイト・ブログでも発生しています。
証拠は企業秘密なので書けませんが…。

そのことを、このブログをご覧の「すべての皆さま」に知らせたかったのです。


(3)宅建予備校・講師の皆さまへ

期待を高めるほど失望が深くなる」のは世の常です。
教養豊かな予備校関係者の皆さまは、そんなこと百も承知でしょう。

今も、私が宅建講師を始めた昭和62年の昔も、宅建試験は理解なくして受験者を合格させることは不可能でした。

別な言い方すれば、「詰め込み勉強(≒大量の丸暗記)」を強要するような教材の提供は、絶対に御法度なのです。

それなのに、製造原価の安さに目がくらむのか、実態は「詰め込み勉強(≒大量の丸暗記)」を強要する教材のくせに、ことさら理解させる旨を謳う詐欺的行為が横行しています。

・ 70%以上の合格率の表示
・ コンパクトな教材である旨の強調
・ 山かけ勉強の推奨

など、独学・通信・通学を問わず、「詰め込み勉強(≒大量の丸暗記)」であることを隠ぺいするための宣伝が常套化しています。

その結果、いま何が起きているか?
「期待を高めるほど、失望が深くなる」という心理状態に端を発した受講者離れが、あちこちで起きているのです。これは少子化より深刻な事態ですよ。

私は現在、悠々暮しの「船橋の仙人」だから構わないですが、このような詐欺的行為の横行は、遠からず業界自体の運命を直撃するでしょう。

現在30代、40代の予備校関係者の「近い将来をマジで心配」しています。
息子・娘の世代だからです。


(4)宅建受験者の皆さまへ

「期待を高めるほど、失望が深くなる」のは世の常。

この失望感、「お金を取られる立場」の宅建受験者の皆さまには、予備校関係者が気付かない高まりを見せています。

厭世観(えんせいかん。この世の中では幸福や満足を得られず、積極的な価値は認めがたいとする人生観)に包まれているかのよう…。

その典型が、「行動を起こしても変わらないモノに自分のエネルギーは使わない」という思想の広まりです。

宅建試験後正式発表までの現在に引き直せば、合格ラインを予想するサイトなんか見ても、提出してしまったマークシートの点数は変わらない、という考えが徐々にですが確実に増えてきました。

その例が冒頭のグラフですよ!

私は、お金を払って下さった受講者に対するサービスとして、今ごろ、希望者に限定して「合格ラインの1点予想」をするのですが、その希望者が毎年のように減っています。
これも、「行動を起こしても変わらないモノに、自分のエネルギーは使わない」という思想が広まってきた証拠でしょう。

私の有料講座受講者には、もっとスゴイ人もいらっしゃいます。
「正式発表まで本試験の採点を全然しない」のです。

お金持ちが多いのか?
今ごろはハワイあたりで羽を伸ばしていて、帰国したら「合格していたよ、先生!」なんて報告して下さる人も毎年二人や三人ではありません。